誰ガ為ノ鎮魂歌
真紅に染まる下弦 鈍色の残骸に
蒼星が欠け堕ちる 別たれる生と死に
揺らいだ視界の中 悲しみが谺する
戻らない想い出は 逆さまの砂時計
歪んだ犠牲と破滅が織り成す 救世主の運命
覚めない悪夢が手招き誘う 夢幻の明日
悲劇の雨に撃たれ 鬩ぎ合う理性≒本能
疼く傷跡抑え 睨みつける黄昏
嘆きの羽散らして 焦がされた夢の跡
誰ガ為ノ鎮魂歌 擦り減らし掻き鳴らせ
零れた憂いと滅びが溶け合う 聖母の涙
砕けた光を散らして照らした 一縷の願い
煉獄が焼き尽くす 赦されぬ謳交え
身も骨も灰となり 曇天に舞い上がれ
手遅れの物語 静寂に身を委ね
誰ガ為ノ鎮魂歌 血で綴る愛言葉
置き去りにされたのは 寂寞のTestament
届くこと無く流れ 誰の目にも止まらず
惨劇を繰り返す 過ちを積み重ね
朽ち果てた鎮魂歌 亡骸を抱きしめて
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